お久しぶりです。える虫です🐛
私は今回、ポケモン剣盾のランクバトルシーズン14において、試合数が1000試合を超えるという快挙(?)を成し遂げました。
(最高順位と最終順位。完全に戦闘狂……。)
無念にも最終順位は振るいませんでしたが、1000戦行って5割近い勝率をキープ出来たことは一定の成果だと考えております。よって、記念に今回使用した虫統一パーティを紹介させていただきたいと思います。
非常に長い文章になってしまったので、お忙しい方は興味のあるポケモンの個別紹介だけでも読んでいただけると嬉しいです。
※注意※
記事内で登場するダメージ計算は、全てスマホアプリの「ダメージ計算SS」を使用しております。
ポケモンのアイコンは「ひこちゃんず」様と「pokewiki」様からお借りしております。
目次
・パーティ画像
全員、虫!!
・コンセプト
①とんぼがえりをタイプ一致で撃てるという、虫タイプの強みを活かす。
虫技は非常に通りが悪く、実戦での採用率も低いですが、その中で「タイプ相性で無効化されない威力70の交換技」であるとんぼがえりは、同じ効果を持つクイックターンやボルトチェンジと比較しても破格の性能を持っており、これをタイプ一致で撃てることが虫タイプの強みであると考えます。
虫統一をやるからには虫タイプとしての強みを活かしたい。だからこそ、この技をなるべく活かすことをコンセプトに据えました。虫タイプのなかでとんぼがえりをうまく使えるポケモンは、とが挙げられます。よって、この2体が構築の軸となりました。
② による全抜きをメインの勝ち筋として据える。
はシーズン12から14までの冠環境3ヶ月間において、虫タイプとしては唯一ポケモンHOMEの使用率ランキング上位30位以内にランクインしていました。つまり、虫タイプの中で唯一冠環境でまともに戦えるスペックを持っていると考えることができます。よって、このポケモンをエースとして通すことが勝利への近道であると考えました。
・個別紹介
・フェローチェ
持ち物:こだわりスカーフ
特性:ビーストブースト
性格と努力値:いじっぱりAS252振り 余りH4
技: トリプルアクセル/とんぼがえり/ドリルライナー/インファイト
この構築の「軸」となるポケモン。いじっぱりとこだわりスカーフで火力と速さの両立を目指しました。
基本的な使い方としては、不利な相手や一撃で落とせない相手からはとんぼがえりで逃げ、一撃で倒せる相手を狙って倒し、ビーストブーストを発動させて全抜きを狙います。
こだわりスカーフによってやダイジェットアタッカーすら抜いて倒すことができます。そのままダイマックスしてこだわりを解除し、ビーストブーストの補正が乗った多彩な技を撃ち分ける動きは非常に強力で、数多くの環境上位ポケモンをなぎ倒してくれました。
また、A種族値137から放たれるタイプ一致のとんぼがえりはやはり強く、半減されても常に相手に一定の負荷をかけながら有利対面を形成することができるため、と共にこのパーティのコンセプトを十分に満たしてくれました。
一方でトリプルアクセルの命中不安と耐久の低さはやはり致命的な欠点であり、安定性には乏しいです。
また、ダイマックスしないとこだわり解除ができないのにダイマックスするとやに抜かれてしまうジレンマや、インファイトでこだわった後にを出されたら皮すら剥げずに撤退せざるを得ないことは大問題で、それゆえに「どの技でこだわるか」「どこでダイマックスを切るか」を頭が痛くなるほど考えさせられました。
一朝一夕で使いこなせるポケモンではありませんが、うまく使いこなすことができたときの突破力は圧巻の一言でした。
・ハッサム
持ち物:こだわりハチマキ
特性:テクニシャン
性格と努力値:いじっぱりH236(天候ダメージを最小限に抑える16n -1調整)/A252/S22
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/ダブルウイング
粋なスイーパー。と共にこの構築の軸を務めるポケモン。
との相性補完は、ラティハッサムの名で有名なとのコンビほどではないもののかなり良く、特にの天敵であるやといった物理フェアリーに強く出ることができる点、また、交代読みでしっかりタイプ一致とんぼがえりを撃ち込んで有利対面に切り替えることができる点が魅力です。ハチマキバレパンも強いので、の撃ち漏らしを処理して締めることも多かったです。
また、、、あたりに対してはダイマックスの撃ち合いをしても優位に立つことができるので、相手の構築次第ではダイマの撃ち合いで押し負けやすいではなくをダイマックスさせるのもアリです。
とはいえ環境のトップ2であるとに有効打を持たない点は弱く、またとは炎弱点が一貫しているため、使いこなすためにはとんぼがえりと、次に紹介するの存在が本当に重要になります。
・イワパレス
持ち物:イバンのみ
特性:がんじょう
性格と努力値:いじっぱりHA252振り 余りS4
技 がんせきふうじ/ステルスロック/こらえる/カウンター
万能クッション。主な役目はとを通すために、どちらでも相手しきれないポケモンを削ること。また、ダイマ枯らし要員としての適性も高いです。
こらえるとイバンのおかげでとんぼがえりの受け出しからでも確実に一回は行動でき、有利な相手はがんせきふうじで削り、不利な相手との対面や隙があるときにはステロを撒いて味方の負担を軽くします。
とのとんぼサイクルを使う上で最も驚異なのはダイジェットによるゴリ押しですが、はそれをしてくるとに強い点も魅力で、初手ダイジェットをしてきそうな対面構築相手には先発で投げることも多かったです。がんせきふうじで削りつつダイジェットのS上昇さえ防げれば、大半はそのあとで対処できます。
欠点としては、やといったステロ要員と対面してしまった場合、ステロ展開を止めることができずに複数回の行動を許してしまうこと。アタッカーを止めるのが主な役割なので、サポート寄りのポケモンと対面してしまうと弱いです。
また、こらえるを見せた時点でイバンのみはバレバレなので、ダイウォールでがんせきふうじを防がれてしまうことも多いです。
ちなみに、がんじょうカウンターは非常に強力ですが、カウンターのためにがんじょう温存ばかり考えてしまうと本来のクッションとしての役割を遂行しにくくなるため、あくまで「もし狙えそうなら狙う」くらいに留めておくのがポイントです。
・ウルガモス
持ち物:グラスシード
特性:ほのおのからだ
性格と努力値:ひかえめ H134(グラスフィールドの回復効率が最大となる16n +1調整)/B76(グラスシード発動で陽気珠のとびはねるを最高乱数切り耐え)/C116(1段階上昇ダイソウゲンでH215D123まで確定1発)/D4(余り)/S180(1段階上昇で最速抜き)
技:ギガドレイン/サイコキネシス/ほのおのまい/ちょうのまい
が勝てない相手を削る補完枠。主に等の鋼タイプと、中心の受けサイクルの相手を担当。
は初手で出てくることが多いため、初手で合わせて炎技を撃ち、突破するかが倒せるくらいまで削るのが主な役目です。サイコキネシスはでを受けようとするパーティにはよく刺さり、黒い霧を撃とうとしたタイミングでを倒せば相手のサイクルは一気に崩壊します。
本来は600族に匹敵する能力を持つ最強クラスのポケモンなのですが、このダイジェット環境ではちょうのまいを積む暇が無く、積んだとしても1、2舞程度では簡単に止められます。環境上位に一致抜群を突けるポケモンが少ない上にダイマックスの撃ち合いにも滅法弱いため、今の環境はにとってはかつてないほどの逆風です。それゆえに、選出率も低く、役割もフェローチェの補完に落ち着いてしまいました。
しかし、C種族値135から放たれるタイプ一致の特殊炎技は虫統一ではやはり唯一無二の火力であり、うまく起点を見繕って蝶舞を複数回積んだときにはかつての勇姿を彷彿とさせる活躍を見せてくれました。もっとしっかり調整と持ち物を考えてあげればまだまだ戦えるはずです。
ちなみにこの子は大切な友達のさきくん(@poke_saki)から貰った色違い個体です。
1号と2号がいて、この子が1号。2号は夢特性です。
さきくんのウルガモスなので「さきガモス」って呼んでます☺️
・クワガノン
持ち物:とつげきチョッキ
特性:ふゆう
性格と努力値:ひかえめ H212(奇数)/B4(余り)/C252/D4(余り)/S38(無振り抜き)
技:ラスターカノン マッドショット エナジーボール ボルトチェンジ
クッション兼サイクル要員。主にみずタイプや鋼飛行の相手を担当。あたりに対して強い圧力をかけることができ、ボルトチェンジで大ダメージを与えながら、フェロハッサムと共にサイクルを回すことができます。
と並んでれんげきにまともに勝てる貴重なポケモンでもあるので、入りのパーティには初手に投げることも多いです。草技のおかげでやの受け出しも許しません。
とはいえ今作ではめざ氷を失い、またよりによってとんぼがえりを覚えないため、やの受け出しを許すと一気に隙を見せてしまうのが難しかったです。
・モスノウ
持ち物:ラムのみ
特性:こおりのりんぷん
性格と努力値:おくびょうH12/B4/C252/D4/S236(蝶舞1回で最速抜き)
技:れいとうビーム/ギガドレイン/ちょうのまい/ウェザーボール
同様、が勝てない相手を倒す補完枠。特性のおかげで驚異的な特殊耐久を誇ります。最大のターゲットは対策によく出される。とんぼがえりから安定して受け出しすることができ、そこから余裕を持ってちょうのまいを積むことができます。
ちょうのまいを積むことができればやなど、と一緒に選出されやすいポケモン達にも勝つことができるため、「を倒しにきたを起点に全抜き」という動きを実現できるケースが多く、かなり頼りになりました。
また、に対しても、あくびから入ってくる場合はラムのみを盾にちょうのまいを積んで倒すことができ、後続のにの砂嵐を逆利用したウェザボダイロックで致命的なダメージを与えることもできます。
欠点は不利な相手にはほぼ何もできずに負けることです。物理で殴られれば即死するため、蝶舞を積んでも抜けないスカーフや、不意打ち持ちのハチマキなどは天敵です。下手に出すと貴重な1枠を無駄にすることになるので、相手パーティの見極めが大切なポケモンでした。
・基本選出と立ち回り
この三体が基本選出です。
個別紹介でも繰り返したように、をクッションとしてとのとんぼがえりでサイクルを回し、隙を見てで全抜きを狙うイメージになります。
一体敵を倒せば特性のビーストブーストで攻撃力が上昇し、それまでのサイクル戦やのステルスロックで削れた後続もなぎ倒すという展開に持っていくことができます。
ビーストブースト1段階発動で、環境トップ2とのダイマ対決におけるダメージ計算はこんな感じです。これを見ていただければ、のエースとしての突破力は及第点であると納得していただけると思います。
1段階で倒しきれないに対してはダイナックルで敵を倒して2段階上げる、かで相手をする、のバレットパンチによる処理も視野に入れるなどの方法で対応していました。
基本的に初手はを出し、有利ならそのまま攻め、不利ならとんぼがえりです。入りには初手、初手ダイマダイジェットをしてきそうな対面寄りのパーティには初手など、状況に応じて変えていきますが、困ったら初手くらいの感覚で使えば立ち回りも安定します。
この三体を基本選出とし、相手のパーティを見てもしくはの枠を他のポケモンに変えていきます。(入りに対してはを出さずにを出す、など。)
あくまでによる全抜きが基本の勝ち筋であるため、フェローチェはほぼ絶対選出です。とんぼがえりでサイクルを回しながら勝ち筋を模索するのがこのパーティの楽しさでもあります。
・警戒すべき相手
正直環境にいるポケモンは全部キツいですが、その中でも特に辛いポケモンを紹介します。
・サンダー
とで対処する場合がほとんどですが、終盤になるにつれてどんどんHBに厚い個体が増えていき、この二体が総力を上げて殴っても削りきれないケースも多く、とても辛かったです。向こうがどれほど火力を犠牲にしていようが、結局虫タイプ側はお構いなしにワンパンされます。
せっかくビーストブーストが起動したを、いともたやすく止めてしまう悪魔。トリプルアクセルも安定しないため、そのような状況に陥った場合は大人しくに引くことになるのですが、交代際におにびやダイホロウを撃ち込まれて大打撃を受けることも多く、非常に厳しい相手でした。最重要警戒対象。
・ウオノラゴン
のインファイトでは一撃で倒せないため、一回とんぼがえりを当てるか、ビーストブースト発動状態でインファイトを当てる必要がありますが、がんじょう持ちの以外に受け出せるポケモンがいません。
また、がダイマックスするとスカーフに抜かれてしまうため、せっかくビーストブーストが発動しても引かざるを得なくなります。その点でもをダイマックスさせるか否かで悩む要因でした。
のカウンターで倒せればラッキーですが、中々無傷で対面することは難しいです。
・れんげきウーラオス
とほぼ同じ理由ですが、こちらはより初手で出てきやすい上にのがんじょうも貫通するのでタチが悪いです。
対処法としてはコイツを見た段階でかを初手で投げるのが1番良いと思います。と対面した場合、こちらは逃げるしかないにも関わらず受け出せるポケモンはいないため、確実にこちらが一体先に失って数的不利を取ることになってしまうからです。
・ドラパルト
のトリプルアクセルで狩ることになるのですが、こだわりスカーフが無いと抜けず、ダイマックスするわけにいかないので、コイツを突破できるか否かは運ゲーになってしまう場面が多かったです。行動を許すとボコボコにされるので辛い。
よく考えたらまともに勝てるポケモンがいませんでした。そこまで頻繁に遭遇する相手でもないので対策を放棄し、当たったら素直にボコボコにされていました。
タイプからして不利なのに、鬼火といかくに加えてあさのひざしはしんどすぎて無理です。
無理。遭遇したら負け。やをうまく使えば絶対に勝てないわけでは無いですが……。あまりにもキツい要素が多すぎるので遭遇したら勝負を諦めていました。
・おわりに
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
虫統一においても虫技は通りの悪さから不採用になりがちであり、虫タイプとして戦うよりももう一つの複合タイプのポケモンとして戦うことが多く、場合によっては虫タイプを足枷のように感じてしまうことも多いのです。
しかし、今回使用したタイプ一致のとんぼがえりサイクルは虫タイプならではの戦術であり、ちゃんと虫タイプとして戦っている実感を得ることができて楽しかったです。
実は構築を記事にするのは初めてで、個別紹介からして非常に長くなってしまいましたが、書きたかったことは大体書くことができました。拙い文章ではあったかと思いますが、「ふーん虫統一ってこんなこと考えて作ってるのかー。」程度に記憶に留めていただけたら幸いです。
それでは皆様、またお会いしましょう🦋
える虫